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自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
佐藤 幹夫
洋泉社 刊
発売日 2005-03




妹が印象的 2005-08-31
養護学校の事務員をしていた知人に聞いた話です。
病気で長期入院をしている子供は養護学校に転校扱いになるのだけど、卒業を前にすると「養護学校卒業」となるのを嫌って、書類上は元の学校に学籍を戻すそうです。障害問題について理想と(心の中にモヤモヤある)現実のわだかまりがこの本の中にあらわれています。
こーいう現実は一つずつ掘り返して光を当てていくべきですね。と、加害者に寄り添う視点なのだけど、いきなり家族の命を絶たれた家族の心情にも配慮されています。が、一番鮮烈なのは加害者の妹の生き様です。
家族の犠牲になっている不幸な境遇も、晩年の生きること楽しむことへの貪欲さも、どちらも印象的です。読みやすい本ではないと思いますが、多くの人に読んでほしいですね。


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