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カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)
C.S.ルイス /瀬田 貞二
岩波書店 刊
発売日 2000-06




ナルニアの第二巻 2005-01-18
 一作目が全体を通して伝えたい事を述べようとしていたのに対し、本作品はそれぞれの場面で細かな示唆が含まれているように感じられました。またただそれだけで終わっているのではなく、カスピアン王子や四人の子供の成長を通して、平等心や、正当性などがそれぞれがつながりを持たされているように思えます。 例えばルーシーが二回目にナルニアに訪れた時(本作品)に、初めてアスランに出会った時、前会った時よりも(前作)よりも大きく感じたと言っています。これはアスランが言っているようにルーシーがどれだけ成長したかを示しているのではないでしょうか。どんな事でもその偉大さを理解できる技術や能力、知識があってこそ、本当の意味での偉大さがわかるものです。そして人はその時に初めて自分の成長と未熟さを確認し、更なる成長へとつなげる事ができるのだと思います。またピーターの真剣勝負の場面や、リーピチープの尻尾の喪失の場面など他にも興味深い部分はたくさんありました。 また森の生き物たちと人間の世界のはっきりとした境界も印象的でした。人間という生き物と、それ以外の生き物を区別するような、本作品での世界観は、作品が書かれた当時の経済成長の様子がうかがえるような気がしてなりません。遊びや生活が電子化してゆき、自然からの乖離が進行する事への作者の危惧が表現されているのではないでしょうか。ファンタジーは子どもに冒険心を思い起こさせ、自然の持つ教育力を再確認させているような気がします。 個人的には一作目の『ライオンと魔女』の方が好きですが、本作品も、子供も大人も楽しむ事の出来る素晴らしい一冊だと思います。
 


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