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こわれた腕環―ゲド戦記 2
アーシュラ・K. ル・グウィン 岩波書店 刊 発売日 1982-01 優れたファンタジーは現実そのものである 2004-01-13 「喰らわれしもの」。死と虚無と暗闇に身を捧げる少女。陰でうごめく権力への策動。これはお伽話か?いやそうではない。諦めと絶望で若くして身動きもならない人など、周囲に目を向けるだけですぐに見つかるではないか。 この話は現実の世界を極度にシンプルにして我々の眼前に示すものだ。虚無から脱出することは、どのようにして可能か。それを描写するのにこの本ほど美しくまたリアルであるものは、本当に稀である。 主人公であるテナーは、すでに罪人たちの命を奪ってしまっている。それに 気づいたとき、本当の悲しみと嘆きは始まる。にもかかわらず、彼女の脱出を 読者は心から祝福することができる。暗黒の迷宮の中で生死の境をさまようゲド。しかし彼は言う。 「私はどうしたら生き延びられるか、考えつづけているのです」。 死を間近に直視しつつ、それにのっとられてしまわぬ力。たったひとりの少女が解放されるために、これほどの努力が必要なのだ。 精神的に、あるいは肉体的に病につきまとわれるものを、強く励ます傑作だと思う。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]オシャレ魔女ラブベリー PR |
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