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理想の国語教科書
齋藤 孝 文藝春秋 刊 発売日 2002-04-25 『声に出して読みたい日本語』、『三色ボールペンで読む日本語』で、国語の魅力に新しい光を当てた齋藤孝が、教科書を編んだ。しかも「理想の」とうたわれているのだから、興味をそそられずにはいられない。 収録されている顔ぶれは、日本文学から夏目漱石、太宰治、志賀直哉、小林秀雄ら、外国文学からはシェイクスピア、トルストイ、ロマン・ロランというように、堂々たる古典が主になっている。注意しておきたいのは、この教科書が小学校中高学年以上を対象にしていることだ。これら文豪たちの作品が取り上げられるのは、中学・高校以上であるのが普通だろう。 これは、子どものうちから風格ある文章に触れさせるべきという著者の考えによるもので、作品さえ選べば、小学生にでも文の「すごみ」は伝わるという。そのため、森鴎外や中島敦に代表される硬質な文体と並んで、野口英世の母・シカの手紙や棟方志功の随筆といった、決して美文とは呼べないものも積極的に収録されている。こうした選択にとまどう人もいることだろう。 とはいえ、収められた作品の存在感はとにかく圧倒的だ。巧拙(こうせつ)・難易を越え、文章をつづった者の執着や業が色濃く立ち上がってくる。思い入れたっぷりな解説もふくめ、きわめて読みごたえあるアンソロジーにもなっているのだ。本書によって読書の楽しみを知る子どもたちは少なくないだろう。のみならず、日ごろ言葉や文章に対する感覚を鈍らせている大人たちも、進んでページを繰るべき1冊である。(大滝浩太郎) 理想の国語教科書 2002-05-06 学生時代にかなり本を読んだ人でも、継続的に読書を続け、そこで得られる事柄を体に刷り込み、それらを吐き出して、読書の高揚をかみしめている人は少ないと思う。いつも思う。私の理解力はどの程度なのだろうか?作者の意図をどの程度理解し消化しているのだろうかと。そんな人がこの本を読むと心が洗われる。勇気づけられる。そして、次に何をすればいいのかわかる。この本で取り上げられた小説や論説文を読みながら、これはいつ読んだかを回顧できるのと同時に、作者斎藤氏の解説をたよりに自分の現国力を推し量ることができる。この解説の表現がすごい。わかりやすい。本をこのように消化したい、そしてそれを表現しかえしたい、と思わず叫んでしまう。作者の国語勉強歴を同時に読み取ることができるので、なるほど、このような勉強を経て、努力して、ここまで到達するのかと、感謝し、その箇所に緑の線をいれる。作者は小中学生や一般人に国語の指導もしているので、説得力がある。ということで、早速、高1の娘に3色ボールペンを渡し、読書の手ほどきをする。もう、私は自分の中で斎藤氏になろうとしているのである。この本は、夏目漱石ではじまりゲーテで締めくくられている。私は今、ゲーテの解説書を探し出し、これを手がかりに“ファウスト”を読むことにしている。なんだか、もう自分は国語力が一皮も二皮もむけた気分なのでなる。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]ものまねタレント PR |
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